2012-09-02
 Garage EDEN Blog


「8月 南三陸にて」




今日は写真が多いよ。
最初に言っておくけど。

「ボランティア」って言葉は苦手だ。
もちろんすごく素敵な言葉。

ただ、俺の肌に合う言葉じゃないってこと。
まぁ言葉なんてどうでもいい。

そういう言葉を使いたいわけでもないしね。

「ただ好きでやっていること」

あと言葉はきっと当てはまっていないし、受取る人に取っては不快にさえ
思うかもしれないけれど、あくまで俺んたは「楽しんでいる」。

それは間違いない。

前にも何度も書いた。

「悲しみの向こう側を楽しめるように」って。

ただ、そんだけなのかもしれない。
あとは勝手に自分で決めたミッションだからやる。
別に理由もなんにもない。

だって楽しいから。

すごく悲しいことも沢山あるけどさ。

すごく悲しいことや、悲しい話を聞かせてもらって、それが楽しいだなんて
俺だって思わない。
そういうことじゃない。

言葉は時にすごく強くて、でもやっぱり弱いね。

感情や体感を言葉にすることはとても難しい。

まぁいままでの俺んたの行動を追っててくれている人だったら「分かって」は
くれなくても「なにか」は感じてくれんじゃないかなって思ってる。

あとは信じている。

報道も日増しに減っている。
新聞記事でさえかなり少なくなったね。

現地の声はどんどん日を追うごとに遠くに聞こえる。
ましてや生の声なんて尚更だ。

だから出来る限り俺は書く。
下手いグチャグチャな文面だけど、稚拙だけど。
それでも書けるだけは書く。
そう決めているんだ。

8月の月末辺り。

南三陸町と亘理町へ行った。
どちらも宮城県だ。

仙台は有名な市で仙台からはどちらも1時間くらいかかる。
最初の日は南三陸。

OLD GT用にタグ付けとしての「お仕事」を依頼している場所。

宮城県南三陸町 水戸辺仮設住宅

いろいろあって朝の10時に東京を出たけど到着したのは午後3時(15時)
途中で僅かな時間でトイレ休憩だけをして昼飯も食べずに向かってもこの
くらいの時間がかかる。
決して遅い運転じゃないぜ。

仙台からの流れで途中まで高速を使って、それでもこのくらい掛かるんだ。
簡単に行ける距離では正直ない。





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中はプライバシーのこともあるし載せない。
多くの人が未だに「仮設住宅」で暮らしている。

その多くは津波によって元の家に住めない方々。

いつも明るいおばちゃん達。

すぐに遊びに行ける距離ではないから普段の仕事をお願いする時も電話での
連絡が多い。

途中で買っていったお菓子を食べてくれた。

今回は仕事ってよりは挨拶。
いや、久しぶりに逢うおばちゃんに逢いに行ったんだ。

遊びに行った。
俺の家族だ。
だから親戚のおばちゃんの家に遊びに行って来た感じ。

明るく迎えてくれる。

「よく来たね」って。

その後も別の仮設へ回る予定があったから、長居は出来なかったんだけど。

いつも電話でもそうだし、今回遊びに行っても「またお仕事あれば下さいね」って
言ってくれる。

出来ることなんてロクにない。

ほとんどない。

でも、なんにもしないよりよっぽどましだ。

自分自身を救う為にも。



そのあとに回った仮設は中学校の脇にあった。
信じられるかい?
校庭では子供達が部活かなにかをしているんだ。
その脇には仮設の住宅がある。

南三陸には高台があまりないから仕方がないんだって。

「仕方がない」

早くなくなればいい言葉だと思った。

まだまだこれは先のことになりそうだけど、別のプロジェクトを考えてる。
大きな力なんてうちにはないから、少しずつの出来ることを出来る限りで。

まだこっちのことは発表も出来ないけど、足掛かりは出来たって思ってる。

津波の日のことを話してくれた。

笑顔で。

中身はすごく悲しくて辛いことなのに、笑顔で話してくれた。

「あの日の波の大きさ、音、あなたたちにも見せてあげたかったよぉ」って。

笑って言ってた。

現実は沢山目の前にある。
移転先の高台用地もまだ決まっていない。
決まっていないからなにも予定が見えない。
自分たちはどんどんと年齢を重ねる。
年齢を重ねれば重ねるほど家を建てる為のお金を借りづらくなる。

ゴールが見えないことへの不安。
それをハッキリと感じた。

俺んたに高台用地を用意することも、その手助けもなにも出来ない。

時々行って、話をしてくれて話を聞いて。
そんなことだってなにかの役に立てるのならばいくらでも行こうと思う。

あとはほんの僅かなことでも「仕事」を出せるように。

「仕事」を出せることで「繋がり」を作れる。

俺はそう思ってる。

繋がりを作れるように。
今はその道の途中。

「ミシンが好きなんだ」

っておばちゃんは言った。
元々ミシンを使う仕事もしていた人。
仕事としてからは離れていたけれど、娘さんや息子さんや自分の為にずっとずっと
服を作り続けてきたって話をしてくれた。

すごくいい笑顔でさ。





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まだコンビニだって仮設のままだ。
沢山の学生がいた。
中学生だったり高校生とおぼしき子達。

学校の帰りだろうな。



来週天気の予定にもよるけど、水曜日あたりから東北へまた行って来る。

単車で。

3人で。

福島になりそうだ。

当初は仙台へ行こうと思ってたけどやめた。

行っていない場所がある。

原発ってヤツの近くだ。
行けるところまで行って来る。
この目で見たい。

立ち入りが禁止されているところを無茶に進むつもりはもちろんないよ。

けど、行けるところまで行こうと思う。

ネタとして辿り着く前に単車トラブルで中止ってことは重々あり得るけどね(笑)
なにしろ3台ともに60歳を越えた年式の単車だから。

去年のあの日から全部が変わった。
俺の中でなにかが変わった。
それは間違いないんだわ。

こうして南三陸で出逢った人達がいる。
スコップの連中だって。
ふんばろうの方々だって。
あとはわんちゃのツヨシさんもママも。
そういう人達が居てくれて出逢った様々な人。

もしかしたら、もなく間違いなくさあの日がなければ出逢っていない。

悲しいあの日があってそこから出逢ったかけがえのない人達。
そしてそれに力を貸してくれる俺の大切なこんな書き物を読んでくれてる
大事な大事なFAMILY。

いつもありがとう。

単車で向かえるギリギリの時間だと思ってる。

だったら今年の終わりとして「単車」で行きたいと思ったんだ。
目で見ていない場所へ。
そう思ったら必然的にそうなった。

どこまで入れるかイマイチ把握も出来ていないし、宿があるのかも分からんけど。
このメンツならなんとかなるしな。

さらっと向かってみます。

今日の最後にOLD GTの新作を載せます。

いきなりだけど限定9枚。

来週からのツアーは「CARAVAN」って名前にした。
毎年やる。
来年もその先も。

今年はそういう意味で初めてのキャラバンだ。

「NORTH EAST」

東北って意味ね。

ハザマ君が作ってくれたデザイン。
厚手のパーカー。
夜でも走れるように。
普通に街で着るにはまだ少し早いかもしれないけれど、すぐに寒くなるよ。

いろんな想いを背中に乗せて走りたかった。
無理なスケジュールでプリントを作ってくれたハザマ君とプリントしてくれた
SEYA君。
本当にありがとう。
SEYA君、君の実家の付近へ行ってきます。
無事に戻って来れることを祈って下さい。
君にしてあげられるのもこんなことくらいだと思ってるから。

商品の詳細はWEB SHOPへあげてあるし、そこからも買えます。
ただとにかく数がない。
ごめんっていうかそんなに沢山売れる自信もないしね。

昨日黒王が買ってくれた。
あとはEMI+MA-くんとJUNちゃんと50とSATO-くん・・・とかとか(笑)
Sもあるから女のコでも着れます。

実際に三陸や東北へ車で行くのももちろんだけど単車でも3台分。
結構なお金がかかる。
ちょっとだけ応援してくれたらうれしいです。

写真は上からS,M,Lを着比べしています。




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今回俺はややルーズにLをチョイスです。
コニィがSでイタウがMです。





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この下の写真が「南三陸仮設」での「お仕事」タグ付け。

洗濯絵表示の原産国などの部分に今回からしっかりと名前も入れている。


costom made JAPAN at「MINAMISANRIKU」




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いつも遊びに来てくれてありがとう。

ありがとう。






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THANKYOU for all my Sweet FAMILY and we are ONE FAMILY.

writing & photograph by JOHNNY BROWN

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