2013-07-18
 Garage EDEN Blog


「 MICROPHONE 」






いつも本気で全力のつもりだけど、今日書くことは読んでもらえたらうれしい。
少し長いけどごめんね。

今の今まで悩みながら車を運転していた。
朝からずっと打合せだったり、展示会用の買出しをしていたりしていて。

少し書こうと思う。
それがやっぱり始まりだと思うからだ。

今週末は選挙です。

展示会の始まる前々日です。うちにとってはね。
実のことを言うと俺は住民票ってヤツを東京へ移していない。
それには色んな理由があるんだけれど、1番は田舎の人間で居たいからです。
東京の人にはなれそうもないから、カタチとして田舎の人間で残しておきたいと思って
いるから。あとはちいさな会社だけれど、本社も田舎です。なにも出来ないし、小さな
お金だけれど税金を地元へ納めたいから。
小さな街を愛しているから、少しでも小さな街がきれいになったらうれしいし、小さな
街から俺のようなヘンテコリンが減ったらいいし、もしかしたら誰かが大きなことをや
るかもしれないし、そういう意味でも自分の街を愛していたいと思うから。

で、これが困ったことに選挙があると住民票を移していない俺としては東京の街で投票
が出来なんだわ。分かってはいたし、分かっているけどこれは結構困ったことです。


明日期日前投票をする為に朝イチから田舎へ戻ります。


夕方には来客の予約もあるし、大切な友達が自分の結婚式の衣装を作る為に店に遊びに
来てくれる予定もあるから夕方には戻って来ます。
だからたぶん朝の随分と早めの時間に出て運転して、実家へ寄って投票用紙を持って、
役場へ行ってそのまま東京へ戻るっていう都合だね。

最初に書いた「悩んだ」ってのは2つ。
わざわざ田舎まで選挙の為に戻るということ。もう一つはそれをここへ書くこと。

正直に言って展示会の前でもあって壮絶な量のやらなければいけないことがある。
今日の朝からの買出しもその為。
資料や片付け、今季からしっかりと始めるスーツのラインの BLACK BIRD TAILOR の
こともある。スタッフも目一杯で動いていてくれるけど、それでも俺自身が手を出さ
ないといけない項目というのが沢山あるから時間には相当に限りがある。

それでもやっぱり行こうと思うし、なにより行かなければいけないと強く想った。
そう思ったら可能な時間があるのが明日しかない。

ここに書く文面は洋服屋のBLOGだ。
だからここに政治に関することを書くことはどうなのか?
そんな風に思っていた。

そういう部分での先入観を持ってもらいたくないからだ。
でも、いいやと思った。

なんでかと言えば答えは単純だった。

政治が動くことで日本が動くからだ。
それと俺の中で大きく思ったのは、政治が動いてくれなければ俺の大好きな南三陸の
「お母さん」たちの状況も変わらないのではないかって思ったから。
少なくともお母さんたちの状況を「早く変えて欲しい」。それは俺にとっての1番の
願いでもあるし、自分がやっている行動そのものはそれに繋がるものだと信じてやって
いるんだもん。

俺たちの会社は4人しか居ない。
4人でどれだけ懸命になってやってもたぶん仮設住宅に今も住む人の1人すら救うことな
んて出来ない。
そう思っているし、それが情けないけど現実だ。

そう思っているからこそ、みんなへ「one FAMILY」という名前を掲げて「手を貸してくれ」
と言っているつもり。

ちょうどここ数週間は one の WEB SITE をちゃんと作ろうとして四苦八苦していた。
まだまだ全然終わっていないことや、まだまだ少しも変わっていない現状を伝える為に。
スケジュールも調整しながらだけど、来月の頭にまた三陸へ行こうとも思っている。
なかなか行けないから行った時の為にお母さん達にしっかりと伝えられるように。
必要なこと、モノを聞けるようにってことを朝のファミレスでまとめ上げていたところ。

そうなんだよ。
俺んたはすごくすごく小さいもの。

もっともっと沢山の、そして大きなチカラが必要なんだって思うんだ。
それは俺が行っている南三陸だけではない。
もちろん原発に関しても、それにまつわる街に関しても、東北全部、それは日本全部って
ことなんだと思うんだ。

そのもっと大きなチカラの代表が政治だったりするわけでしょ?

初めて言う、ここでは。

「政府が、国がもっと動いてくれ」

たった少しの言葉だけど、ずっとそう思いながら南三陸へ向けて動いてきた。
大人4人のうちの会社と one FAMILY に賛同してくれたり想いをくれたみんなの手を借りて
も俺が出来たのは一つの街のたった一つの仮設住宅。それにすら手を貸し切れていない。

もちろん俺の力不足、役不足は大いにあることは分かってる。
政府の中でだって真剣に涙を流しながら想いを向けてくれている人がいるだろうってこと
も分かっている。でもさ、全然。全然!!足りていないんだわ。

考えてくれよ。
みんなも想像して欲しい。

仮設住宅はプレハブ建てだよ。
エアコンがあるって言ったってさ。
プレハブの暑さって知ってますか?
知らない人は1度体感した方がいいよ。
半端じゃないから。
今は真夏の真夏です。これからまだ暑い日が沢山あるよ。

で、それが終わったら冬が来る。
夏の暑さとは真逆で今度は底なしの寒さがプレハブの住宅にくるんだよ。

冬の前には新しい家が建ちます。そんな話にはならないんだからさ。
なんとかしたいって思って当たり前でしょ。

「終わってなんかいないし、始まってもいない」

それはそんな風に思っている。

カッコ良くありたい。
男だから。
男女は関係ないのか?
でも、まぁ俺は男しか体験したことがないから気にしないで。
カッコ良くありたいということが1番だ。
俺にとってね。
何度もここでも書いたし、どこにでも書いているし、いつも言っている。

政治に無関心はカッコ悪いと思っている。
だって俺はこの国を愛しているから。
自分が育った街を愛しているから。
全部の日本の命を愛しているから。

全部の世界の命を愛しているから。
日本って国は世界の命に繋がってるでしょ。
だったらやっぱり日本の政治にも繋がっていたいんだ。
素敵な国であって欲しいんだ。
素敵な国なら自分の国の人の命を大切にするんだ。
素敵な国なら自分以外の国の人の命も大切にするんだ。
素敵な国なら全ての命を大切にすると思うんだ。

そしたらやっぱり戦争なんていらないよって。
やっぱり原発なんていらないよって。
兵器も武器もいらないよって。だって必要ないんだもんって。

そんな風になるのが「当たり前」なんじゃないかな。

それが「当たり前」なんじゃないかなって。

俺は政治家でもないし、なんの力もない。ダメな歳だけ大人の代表みたいな人間だけど。
それでも出来ることがあるならやりたい。

自分にとってもみんなにとっても素敵な世界を求めたい。
そう思ったら選挙へ行くことしか出来んもん。

全ての子供たちへも繋がることだ。
自分の子供は居ないけど、来月には俺の大事な弟でもあるうちのユウタ(イタウね)は
パパになる。こいつの子供は俺にとってはきっと甥や姪に当たる存在になるだろう。
それだけじゃないよ。
全部の子供の命の責任が俺んた大人にあるんだよ。
その未来の世界を作るのは俺んただと思うんだ。

世界を変えよう。
変えなくちゃいけないって思っているから。

「変わらない」って言っちゃったら、もう変わらない気がする。
いや、そう言われても言い続ける。動き続ける。もがき続ける。
そうじゃなきゃいかんわな。

その為にもまずは自分自身。
1人ひとりの世界を変えよう。
それが始まりかもしれない。

今日俺が一番言いたかったのはここまでかな。
選挙へ行こうぜ。

いつもと一緒。
言葉は悪いのかもしれないけれど、「楽しんで」。

三陸へ行く時にもいつも想うしいつも書く。 - 悲しみの向こう側を楽しむ -
そうじゃないと行けなくなるから。
俺は弱い男だから辛いだけだと行けなくなりそうだからさ。
だから悲しみも楽しめるようにって。

選挙を楽しむってのは変かもしれないけど、世界を変えることを楽しむってのなら
辻褄も合うだろう。世界を変える為に動くこと、動けることの中でも選挙へ行くってこと
はひとつ、大きなことだと思います。

ここからはより個人として書く。

こういう場で誰を応援している、支持をしているというのはどうかと思った。
政治投票ってのは自分で判断して投票するものだと思っているからだ。
それは自分の父上、母上がそうだ。
夫婦であっても誰に票を入れたのかは互いに言わない。
たぶん俺が20歳を過ぎて投票権ってのを手に入れた辺りにそんなことを言っていたのを
よく憶えている。きっとそれは俺が35歳になった今でも変わってはいないだろう。

そんな中で育ったこともあってか、それが正しいものであると思っていたし今でも思って
いる。けれど、昨日のことだけど俺が兄ヤンって言ってる人が俺に言った。
「お前は他の人より大きなマイクを持ってんだから」って。

今日上の文面を書くことになったのはこれがすごく大きかった。
そしてあとは上にも書いた通り、早く終わりへ向かう為の政治(復興、原発など)へ向か
ってもらうことがお母さんたちにとっても大切なことだと思ったからだ。

初めてこの人を知ったのは数ヶ月前のこと。
昔馴染みに久しぶりに逢った時にこの人のチラシ(フライヤー)を貰ったのが最初。
写真を見た。

そしてその人の目を写真ごしではあるけれど、真剣に見た。

そしたらすごくいい目をしていると俺は思った。

スコップ団の了ちゃんの時もそうだったし、わんちゃのツヨシさんの時も、そしていつも。
俺は目で決める。自分もそういう目を持ちたいから。

で、この人の目がいいなって思った時に何人かの顔が、目が浮かんだ。

「同じ目をしている」って。

選挙の運動が始まってからのことだった。
何人か浮かんだ顔、目を持った人達がやっぱりこの人を応援していた。
そういうことなんだって。その時に思った。
そしてうれしくも思った。

今日その1人にメールして聞いた。
「ねぇ、大したチカラになれんけど俺のブログでもこの人のこと書いてもいい?」って。
まぁ俺は本人には面識がないから、変な話だけどって伝えながら。

『ありがとう〜』ってすぐにメールは返ってきた。


三宅洋平 さん <<< リンクで見れます。


ここまで書いたけど、この人の政策がどうだとかそういうことはやっぱり俺は言わない。
これはあくまで俺個人が気に入った目を持った人だってこと。

この人を知りたい人は上のリンクからは俺の FACE BOOK でも話題をシェアしているの
で読んでみて下さい。

世界を変える為に自分が出来ることの中には自分で知っていくことが大切だとも思う。
ましてやこんな便利な世の中になったんだ。
調べれることは沢山ある。
新聞、TV、そんだけじゃないでしょ。
嘘か本当か、ホンモノか偽モンかそれは自分で判断しないといけない。
自分がなにを信じるのか、それはすごく大切なことだと思うんだ。
自分の意見を持って行動すること。

少なくても、例え1人でもこんな俺の書き物を見て、「やっぱり選挙へ行こう」と思って
くれたらうれしいと同時に小さなマイクロフォンと壊れたアンプでも意味があったかと
思えそうな気がします。


最後の最後に。

今は南三陸のお母さん達と俺んたは仕事をしています。
俺らは洋服にまつわる仕事。その中でミシンを贈ることに手を貸せた。その先でそのミシンを
通じ仕事として繋がっていられる。
繋がれる場所を探すだけで随分と時間がかかった。
これはきっとラッキーだった。
手を貸せる場所と人に出逢えたこと。

去年とその前の年。
秋の季節に単車で福島を回った。
原発の近く、立ち入り禁止の区域の目の前まで行った。
意味があったのかは分からない。でも止められるところまで行った。

その後いろんなことを俺は俺なりに考えてみたし、今でもなにかあればって考えるけど、
福島のその場所にはなにも出来ていない。
ちいさな俺んたが出来ることをなにも見つけられないでいる。
ひとつだけ。

「忘れないこと」

それしか出来ていないようにも思っている。
でも、それじゃなにも解決へとは繋がらないって思います。
ちいさいチカラで手を貸せる、手が届く範囲はすごく限られていると知った。
この2年半の間それで随分と悔しく思った。
悔しく思ったけれど、そんな俺の気持ちなんてのはお母さんやその他の人に比べたらどんな
にも比べれない程に小さなものだと思うんだ。
それはただの自己満足の消化不良の俺の気持ちだもんね。

そして情けないことにそういう俺んたに手に負えない大きな部分ってのはやっぱり大きな国
が動くべきじゃないかって思うんだ。そうじゃなければ・・・って。

誰が悪い、どの政党がどうだ、そういうことじゃなくて。
それも含めて全部を決めるのは国民ひとりひとりだというすごく当たり前のこと。
投票という武器。
武器というと嫌な気持ちになる。
だから祈りの手をカタチにするもの、それが投票かもしれない。
そんな風に思いました。
祈るだけでは前へ進めない。
でも、祈りからが全ての始まりだと信じて。


※ とても個人的な気持ちをもとに書いています。ご理解頂けると幸いです。



今日着ているモノの写真を撮ったし載せようと思ったけど、やっぱり別の日にします。



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writing & photograph by JOHNNY BROWN

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