20150311
「 IN PARIS LAST 」

- Monologue -
普段やプライベートでは絶対に行くことのないその地域とそのビルの上に居たのは生地の展示会があったからだったんだわ。
少しずつ始まった揺れは次第に大きくなり、ビルの10階だか11階だかなんだかは忘れたけれどそれは結構な揺れだったことを覚えている。天井を見ると大きな照明がグラグラとして、生地の見本が掛かったハンガーラックが右へ左へと動き始めた。
「あー、さすがにマジぃかもなぁ」
それでも、基本的にのんきな俺はしゃーないしって思って、角の方へ向かってとりあえず柱の縁に居たのを思い出す。
そのあと、揺れのピークを越えた時に避難が始まってエレベーターはもちろん止まっているから階段を使ってラフォーレ原宿の下まで降りた。同じフロアに居た人間の中では1番遅くに出たみたいだった。
あの頃はまだ仕事用で使ってたスクーターがあって、それに乗って俺は原宿まで来ていて、「あー、こりゃぁ今日の展示会はもう出来ないわなぁ。とりあえず事務所に帰ろ」って思って、多くの人がそれぞれのビルや建物から出て来てビルの脇や道路の隅に避難しているのを脇目にバイクを止めた表参道のバイクの駐輪場へ歩き出した。
まだ混乱が始まる前だったんだろうね、携帯の電話が鳴って相手は田舎に住む父親だった。
『なんだか揺れたみたいだけど大丈夫かい?こっちも揺れたよ』って。
「あー、ビルの上に居たもんで結構揺れたけど生きてるし平気だよー」って俺はラフな感じでいつも通りに電話を切った。
表参道から事務所までは目と鼻の先程度の近い距離。
車道には多くの車が走るのを止めて停車していて、歩道には多くの人がビルから出てきてじっとしていた。多くの人が上を見てビルからガラスが落ちてはこないだろうか?ってそんな顔をしていたように思った。
そんな人たちを脇で見ながら事務所までの空いた道をバイクで帰った。
余震でまだ揺れてはいたけど、バイク自体も揺れているからあんまりそれは気にならなかった。
いろんなことが、いろんな大変なことが起こっているって知ったのは事務所へ帰ったあとだった。
その後に感じた絶望感だとか、切迫感だとか。
暗かった東京のあの頃とか。
あっという間の4年であり、まだ4年だって。
今はそう思う。
なにもなかった3/10とあの日と同じ今日3/11と、それに向かってこんな自分にも出来ることがあるんじゃないかって思った3/12からという日々。
昨日はいつも通りに仕事をした。
なにもなかった日と同じ日だったから、いつもと同じルーティーンの中で居たかった。
今日はこれからみるくの血液検査と治療で通院。自分にとっての大切な家族の1人の為の日。病院のあとは少し仕事に出るけど、大切な日を目の前にある大切な命と過ごしたいと思っている。
そして明日12日から東北へ向かおうと思う。
「仕事」ってもんを持って、おかあさんたちに逢いに。
通い慣れた街と海を見に。
パリでの話の最後です。


薄口コーヒー派の俺としてはパリとかイタリアとかのコーヒーは濃すぎてちょっと辛い。
おかげさまで今ではパリにもアメリカ資本のスターバックスってのがあるから、基本はスタバのコーヒーだった。朝、昼、夜とね。(ただし、俺はスタバのアメリカーノでもやや濃く感じるのでお湯でさらに割ってもらったりします。日本でも)「YOUR NAME?」って言われて『TAKA!!!』って答えたけど『TAKARA』って書かれた。。。まぁどーでもいーけど。
マックを買って来てくれるっていうから「じゃー、日本にないヤツ!」って頼んだらこれでした。ふつーの味でした。牛肉のなにかの味でした。これまた嘘みたいな本当の話で俺は結婚する3年前くらいまでほとんど牛肉を食べたことがなかったんだよね。ガキの頃からあんまりお肉好きではなくて特に牛肉が苦手というか味があんまり分からなかったんだわ。だからマックとかでも牛肉のバーガーってあんまり食べたことがなかった。



昼間のPOP UP STORE、初めてみてみたパリコレ。(ブランド名は忘れちった・・・)、で最後の写真はポップアップを主催してくれたKUBOさんが地下鉄でなにやら果物を買っているところ。(笑)
果物は安い。

奥様へ向けて高級ショップで力一杯の英語を駆使してお土産を買うイタウ氏。
おいらはなんにも買いませんでした。

展示会におじゃまさせて頂いて、パリ在住で最も刺激的でもあったINCARNATIONのOGAWAさん。日本での展示会にも顔をださせてもらっているけど、パリで見るコレクションはまた違った匂いで良かった。






どっかのカメラマンが撮ってくれた俺の写真とか。
あと、世界共通でワンコは可愛いくて素敵だ。


最後の最後の日の最後のまさか!!
空港までタクシーに乗ったら、まさかまさかでタクシーに携帯を忘れて降りちまった!!
それに気がついたのはチェックインギリギリで慌てて、タクシー会社に連絡をしてもらって、すっごい良い黒人さんのドライバーがまさかまさか、まーさかでもう市内手前まで戻っていたにも関わらず、空港まで届けてくれた。
「ありがとう!!」って俺が言うと『のーぷろぶれむ!!はぁばぁ〜ないす、トリップ!』って言ってくれた。なんだかちょっと感動した。いいお兄ちゃんだったなぁ。そしてリアルすぎる程助かった。。。
あわや、一眼レフに加えて携帯まで失くすところでした・・・。
あー!たのしかった。
またがんばろうと思います。
見てきたこと、感じたこと、出逢ったこと。多くのことを自分なりの力に変えれるように。
明日は早朝から向かいます。
帰ってきたらちゃんとすぐにブログにしようと思います。
今日も そしていつも遊びに来てくれてありがとう
- 古びたエンジニアブーツと擦切れたブーツカットを穿いたまま、俺は俺の旅を続ける -
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