20150318
「 THEE OTHER SIDE OF SORROW 1463 」
- Monologue -
前日のテレビのニュースで宮城県南三陸町までの道の途中、福島県の郡山付近で沢山の雪が降ったと聞いたから。明け方の道は雪がまだ残り渋滞や事故の危険も増える。そう、思って少しだけその時間を外そうと思って家を出た。
出発の時の写真と途中福島県の写真。そしてここから仙台へ入る県境付近は予想通り結構な雪が吹き荒れていた。
さて、最初に書くけど、今日のブログは・・・。って感じです。
まぁそれはそれで楽しんで読んでみてよ。
実は出発の前日にも予兆は感じていたんだ。
車のフロント付近から「キュルキュル」と音がしていた。
不安になったもんだから、ちょっと道の脇に車を止めてボンネットを開けて目視でいろいろと見れる範囲、分かる範囲で自分でも確認はしていた。
・・・
・・・
そしてその予兆は実に実際的に当日東北へ向かう途中に的中するのだった。
(笑)
『どなどなどぉぉおぉなぁあぉどぉおおおなぁぁああああ〜』
売られていく悲しいロバのようにまさかのドナドナになりました。
さて、写真はこちら。
はい。
まず車が止まってしまったこの場所は東京から約450km、南三陸までは目と鼻の先で石巻市の本当にちょっと前。
おいら高速をひた走りここまでやってきた。
昨日からの予兆の音は鳴り止まずどこかで鳴っていて、「うーん・・・?ブレーキのパットが少し当たっているのか?・・・でもそれにしては音が少しだけキンキンしてない気がする・・・キュル?はて?うーん・・・??」
東北道は仙台まで2車線、そして仙台を越えて日本三景で有名な松島などを横目に抜けるこの南三陸までの高速は対面走行式の片側1車線でござる。
「もし・・・もし・・・ここでトラブったら・・・大迷惑だよなぁ・・・」
ここは震災以降に道を整備していて、現在のほとんどの区間で対面走行な上に通常の高速道路と違って路肩がほとんどないのです。だからね、万が一にでもトラブルでそこで動けなくなると横にもあまり逃げるところがないから止まってしまった車の後ろは完全に渋滞必至な道なんです。
そんな、こんなところで止まったら・・・たらたら・・・たらららぁ〜。
そんなたらららぁ〜な場所・・・
を!
一瞬越えた矢先!!!!
そう、料金所を越えて2車線!!!
「イケ!」
・・・「パンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
『ハム!?はむはむ!!??』
「きゅきゅんきゅんきゅーん!!がるがる〜!!!」
はい。
この時点でパワステのハンドル完全に重ステ状態(タイヤも重いのでほぼロックに近い)、バッテリーのライプが点灯、明らかな異音。
『あー!!!やっぱり来たか!路肩に止めるしか・・・』
『??』
目の前には看板。
「矢本PA・・・」
「・・・・・200m!!!」
道は幸い緩やかな下り坂〜。
ほぼエンジンロックの状態でゆっくり「スルスル〜」っとそのままの流れでPAへ。
PAに入るカーブでハンドル効かないからなんとかなんとか一生懸命ハンドルを回してそのまま1番奥へ。
もう惰性でしか進めない〜。
レッカー後に車屋さんとも話したんだけど、スピードが出ていた状態で急なカーブだったら死んでたね?キャハ!!って感じ。(笑い事じゃねー(笑))
結論としてはだな。
ウォーターポンプに噛んでるベルトを回すプーリーが根元から折れるという結構これまたレアケースで衝撃的な原因でした。いやぁ〜マジで死んだかと思ったね。状況次第では。。。
とりあえず三陸のおかあさんにもすぐに着けなそうな状況を電話して、レッカー屋さんに電話して、そんでもって車屋さんにも電話して。待つことしばらく・・・。
この間が辛かった。
PAは割と寂しい内容の場所でトイレと自販機がある程度な場所で暖かい場所に逃げ込むことが出来ず。そんでもって車はベルトが外れてしまってる状態だからエンジン掛けてもバッテリーの充電が出来ないから寒空の下暖房無しの車の中で1時間以上待ったかな。
トラックがトラックに載せられていくというなんともやや不思議な光景でした。
単車でのレッカーやトラブル(JAFるといいますけどね)は日常茶飯事だけど、車でのレッカーはなにげに人生で初めてだった。
ずっと俺は年間4万キロとかを走るこんな仕事のクセにありえない走行距離を維持する男だけど、実は免許を取ってから未だに一度も事故を起こしたこともございません。(違反はいっぱいありますから免許がゴールドになったことはないけどね)
ドナドナしてくれたレッカーのお兄ちゃんもいい人で、一緒に俺も乗せてくれて走って来た道をひた戻り仙台へと向かいました。
俺の車はちゃんと紹介したことがないけど、LAND ROVERってところのDEFENDER 110(この110ってのが大切ね)っていうイギリスの軍用車です。しかもエンジンは初期型の300tdiっていうまぁ年代モンです。上にも書いたけど俺はとにかく距離を乗るのでトラック並みのエンジンを積んでるヤツじゃないと数年で車が死にます。加えてこの車は2年ちょっと前に東北へ本気で通うことを心に決めて買ったヤツ。(車屋さんでは俺には買えない値段なんだけど、偶然知り合った人が乗っていたので半年の間「欲しい!」って言い続けてたら根負けして安く譲ってくれた)
ディーゼルエンジン(軽油ね、俺ほとんど軽油の車しか乗ったことないな・・・)で超遅い!(笑)
スピード狂ではないし、とにかく現実的に東北へ通える4駆で燃費が良くて、カッコいいヤツ。これしか俺にはねーんだよ。
さて、そんなわけでちょっとこいつは特殊な車だってことです。
普通の車屋さんですぐに面倒を見てもらうわけにはいかないヤツです。
俺はね、なんだか持ってんだよね。
今回俺が急遽持ち込んだ車屋さんはこのDEFENDERをメインに作業をしている車屋さん。日本の中でもなかなかそんな店ってないんだよね。
「いつか東北へ向かう時になにかあったら・・・」
そんなことを考えてチェックもしていたり、以前に夏タイヤとホイールを通販で買ったことがあった車屋さん。
そしてさらに持っている俺。
行ったこの日は3月12日。
以前のブログでも書いたけど、11日は大切な自分の家族と過ごす日。それを越えて12日という俺んたがなにかをすべき11日を越えた日から行こうと思っていると。
前日の11日だったら車屋さんは定休日だった!!!!(笑)
いやぁ〜もし11日に行っていたら自分にとっても多くの人にとっても大切な11日をただの車のトラブルで終わりにするところだったよ。
ついでに言えば、ドナドナで向かって車屋さんへ着いてすぐにパーツを調べてくれて「日本にない場合も多々ありますからねぇ〜・・・あ!あった!あった!!!1個だけあった!今頼んじゃいますね!今頼めば明日の午前中に届くので明日中に直します!!そしたらウラノさん東京へも帰れますし」
あー。
危ない。
僅差で間に合った。
1日パーツが遅れたら(日本になければもっとアウトだったね)滞在も1日づつ延ばさないといけないもんね。
本当にお世話になりました!
そんでもって代車のフィット君をお借りして一路南三陸へと向かったのでした。
しかし、時間は既に日暮れ近く。
仮設のおかあさんのところに行くには遅過ぎる。(漁師町なんでね、みんな朝早くて夜も早いんだわ)
そのままいつもの民宿「津の宮荘」さんへ向かったのでした。
民宿には「クリやん」が遊びにわざわざ訪ねて(前の日にも来てたらしいけど)来てくれてついでのように一緒にゴハンを頂きました。
今のこの場所の現状やこれからのこと。
沢山のことを2人で話した。
この場所で出逢った大切な男。
さて、参考までに俺の車がどんな車か興味があれば動画をどうぞ。
かなりクレイジーすぎてある意味最後まで直視出来ないかもね。(笑)
すごいよ〜。
こんな風に俺にとっての1463日目は終わりました。
ちゃんちゃん。
今日も そしていつも遊びに来てくれてありがとう
- 古びたエンジニアブーツと擦切れたブーツカットを穿いたまま、俺は俺の旅を続ける -
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