2015070401

「 やりたいことをやること、捨てること(思い出の話編1) 」


2015070401


< 思い出の話(一度目の脱線) >

ふと、思い出した。

高校三年生だったという今からずっと前のこと。
季節はきっと今頃とかもう少しあとかな?
とある就職先の内定を貰っていた。
大きな会社。
なぜそこの企業にしようと思ったかと言えば、それは基本給が他よりやや高かったことと、休みが多かったことと、昇給が良かったこと。うちの高校(工業高校だったけど)に来ていた求人の中ではそれはやや条件の良いもので、勉強なんてロクにしたことのなかった俺だったんだけど、それを俺が選べたことは在学中にしていた部活のおかげである意味では飛び級のように優先的にいいものを選べた。

筆記の試験もなくて、ただ少し面接があったように思う(バカだからもう覚えていないけど)。暑いさなかに電車に乗ってどこかの駅に行って、ちょっとした面接だけを受けてそれだけ。内定をもらった。

結果的には卒業を目の前にした年末になって急にそれを自分から蹴ってしまった。
理由は単純だった。
改めて考えてみたら、全然楽しそうな仕事に思えなかったから。
やりたいことではないような気がしたから。
とにかくバカだった(もちろん今もだけど・・・)。

大学への憧れもなかったし、高校以上に進学する理由も思いつかなかったので高校を卒業したら就職して仕事をするものだと思っていた。だから当たり前のように求人から仕事を選んでどこかに就職するものだと思っていたし、在学中は部活以外のことを考えたことが無かったから自分の人生の「その先」なんて考えたこともなかった。
後先を考えないというのはどうやら今にも繋がっているように生まれつきの性格のようなものかもしれない。

そんな中での内定だった。
「やりたいことかどうか」なんてことも考えずにもらったものだった。
「違う!」と気がつくのにも時間が掛かった。
内定をもらっていたのは大きな会社で(ほぼ100%みんなが知っている電車の会社)学校としてはその内定をもらったこちら側から蹴るというのは大きすぎる大問題だったらしい。(翌年から求人来なくなるかも!っていう超がつくほどの大事だったらしいのだ・・・すんません)

どうやらこの頃から俺の「やりたいことわがまま」が始まった。


< 思い出の話(二度目の脱線) >

内定を蹴ったのは「やりたいこと」ではなさそうだったってこと。
じゃぁ俺のやりたいことはなんだろう?
急に腰を据えて考えてみた。
元々夢だとかそういうもんがないガキだった。それはちっちゃなガキの頃から。
パイロットになりたい、消防士になりたい、プロ野球選手になりたい、ウルトラマンになりたい・・・。
叶えることが難しい夢でもガキの頃は自由にそれをみんなが思い浮かべる中。でもそういうのさえ俺にはなかった。さかのぼってさかのぼって考えて思い出しても一切そういうことを考えたことがなかった。
覚えているのはそういう質問をされた時にいつも「わからない」という答えしか持っていなかったこと。

さて、困った。
ふと目に留まったのはどこかで見かけた大きなポスター。
「海外青年協力隊」的なヤツ。

『これだ・・・』

急に思った。
今になって思うとやっぱりバカ過ぎたのでその内容も調べもせずに飛びついた。
当時の俺はいろいろな書物のせいもあって「無償」、「ボランティア」というものに興味があった。その俺の目に映ったポスターの内容もそういったものに見えた。(実際にはちょっと違うものだったと思うんだなぁ)

で、それを見かけた翌日担任に言った。
『ねぇしんちゃん←(先生のことをそう呼んでいたし、基本タメ口だった)俺はボランティアをやるんだわ!』

そしたら先生ってのはやっぱり冷静なもんで「あのなぁ〜ウラノ、そんなに簡単にそういうことを言ったらいかんなぁ〜そういうのもねちゃんとした人じゃないとだめだぞぉぉ〜例えばそういうことに役立つような資格を持っているとか「人を助けるチカラ」がないと誰かの力にはなれないよ」って。

俺は言った。『じゃぁどんな資格があったら便利?』

先生「うーん・・・例えば看護師とか?」(先生は確かに「例えば」と言ってくれたのにバカな俺はそれ以外の選択肢が見えなくなった)

俺『おし!先生!それいこう!俺看護師になる』

すごくすごくいい先生で(口数は少なかったけど)まぁ俺をある意味では諭すようなつもりもあってそう言ってくれたんだと思うんだよね。

もう1回言うけど先生はあくまで「例」として『看護師』を挙げた。

俺←バカ

もうまっしぐら。(笑)

突如工業高校から看護学校を目指すというトンチンカンな方向が俺に決まった。
それを決めた時はもう季節は秋を過ぎていたと思う。

先生は言った。「いや、たぶんお前浪人するよ?というかそもそも試験が受けれる学校ももうないかもよ?願書受付の時期過ぎてるし・・・」

俺『まぁ浪人したらそれはそれだし、まぁまぁとりあえずどっかの試験受けれるかしんちゃん調べておいてよ!お願いねぇ〜!』


・・・まぁ今もだけどいろんなことがありますね。人生・・・

なんだか。

<つづく>


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- END ROLL -


20150704_明後日に向ける今日の唄


ラストは今日もどうでもいい言葉を少し。

「やりたいこと」その為に生きている。その為の人生だと思う。
わがままで、自由に見えるだろうけど。
それを体現したいし、そういう自分でありたい。
その為にやるべきことがあると思うし、それをやらせてもらえているから「返せる」ことは返そうって思うんだ。

今日も そしていつも遊びに来てくれてありがとう
 
俺はいつでも ここに居ます

- 古びたエンジニアブーツと擦切れたブーツカットを穿いたまま、俺は俺の旅を続ける -


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