2016_08_01_01


2016080101



・・・

昨日はまた、特別な日になった。

住民票を持っていないから選挙にはいけない東京住まいだけどさ。

千代の富士が亡くなってすごくショックを受けた。
小さな頃に見ていた最高にカッコいい力士だったから。

あの頃はきっと野球とかもやっていて(少年野球)、野球選手はいつもカッコ良かった。
ラグビーもその頃にはもう好きになっていたから平尾誠二や大八木とか。
吉田義人とかはもう少しあとだったのかな。

ウルフ。
どうしたってカッコ良かったよ。
横綱ってのは絶対的に負けないものだと思っていた。

今こうして歳を取ったら別の見方も出来るけど。
ただただ、当時は本当にカッコいい(試合内容も見た目も)力士だったな。


< 自分の中での「昭和」が終わっていくということ >

「ノルウェイの森」という小説が好きだ。

兼ねてから実際に逢って話す人には公言しているけど。(別に隠す必要のある話でもない)

初めて読んだのは23の頃だったと思う。
それまでこの作家の本は読んだことがなかった。

この頃にはもう随分と読書自体が好きな人間にはなっていた。
当時の口癖のようなものを少し憶えているけど、「趣味は?」と聞かれた時には『読書とラジオ』と答えていた。

読書は納得してもらえたけど、ラジオはなかなかいつも不思議な顔をされた。

学生(特に18〜20歳までの専門学校時代 - のちに中退 - )の頃。
週末は決まって読書とラジオだった。

煙草は当時吸っていない(未成年だから当たり前と言えばそれまでだけど、俺はガキの頃を含めても1度も煙草は吸ったことがなくて初めて煙草を吸ったのは26歳だった。それ以降は止めたことがない)。

傍らにコーヒー。(これはずっと中学生から変わらない)

さすがに今では随分と忘れてしまったけれど、当時はFMのラジオ番組についてはほとんどを暗記していたと思う。
もちろん東京のようにいくつかのキー局があったわけではないし、今のようにネット配信などもなかった時代で、さらにはど田舎の俺の田舎では基本的に1局のみの放送だったから月曜日から日曜日までのラジオ番組くらいを暗記するのは大したことではなかった。

今でもだけれどあまりにも限られた範囲の中で生活していた俺はほとんどの交友関係も持たなかったから週末は良く自分の部屋でラジオを掛けながら、読書をした。
午前中から夕方、そして夜の真ん中の時間まで飽きもせずにそんな日を過ごした。

佐藤竹善、山下達郎、ジェットストリーム

携帯電話ってのは持ってはいたけれど、本当に限られた人しかその番号を知ってはいなかったからそのベルが鳴ることはあまりなかったように思う。
今でも同じ電話番号であることがちょっと不思議な気さえする。

17歳から23歳までの読書は主に五木寛之、遠藤周作、北方謙三(これは父上のせいだな w)、ムーミン(トーベヤンソン)、ミッフィー(ディック・ブルーナ)、

別にある意味ではどんな本でも良かった。
新聞紙や辞書などの活字でさえあれば良いとも思った。(実際今でもそうだけど)

今と違って目の前にある時間はどこまでも無限にあるような気がしていたし、その反面「生」に対しての執着がなかったからその無限さは別の切り取り方をすれば、全ての終わり(無)に近いようなものでもあったからだ。

どこにも辿り着けないということを知った日からは余計に本を読んだ。

それらの本の世界の中は自分にとっての完全な安全地帯でもありある意味でもっとも美しい聖域でもあった。

そういう本の中の旅を繰り返していくうちにいつしか自分がその「隙間」に存在していることに気がついた。もちろんその隙間とは現実世界に在るものだけれど、個別な生物として存在しているあくまで俺という容器の中の心の有り様という意味においてだけれど。

最初は「それ」に気がつくことはなかった。

ある時気がついたらもう「そこ」にいただけのこと。

そしてきっとその入口が(これもあくまで「俺」にとって振り分けられた個別の鍵だったとは思う)俺にとっては「ノルウェイの森」だったということだと思うんだ。


何度も何度も書いていることだけれど、俺は繰り返し同じ本を読むことが多い。
これは元々そういう習性、いわば癖のようなものだったんだろうけどこの本に出逢ってからはそれはさらに自分のルーティンとして確固たるものに変わっていった。

邪魔をされたくなかっただけだと思う。

自分にとっての最高に楽しい(それはもちろんハッピーであることがイコール楽しいという意味ではなく)本を読むという行為において、残念な結果(これは受けてである俺自身の勝手なものだという前提くらいは理解しているつもり)という時間の奪われ方をしたくなかったということ。

そして実際にこれは嘘みたいなことだけれど、ノルウェイの森の中でも主人公「ワタナベ」が同じことを言う場面がある。(まだ冒頭に近い部分)「グレート・ギャツビー」について述べるところだ。

もしかすると実際にはこの本を読んだことに俺が影響されたのか、どうなのか。
もう15年も前のこととなるとさすがに俺の記憶は曖昧になる。(元々全てが曖昧な記憶しか持ち得ない人間なのだから)

そう、出鱈目に(そしてテキトーに)開いたページから読み進めてみても1度も失望させられることのない(なかった)本なのだ。

少なくとも「俺」にとっては。


昨日のこと。
前回この本を読んだのは去年だったと思う。
それ以来に手に取ってみた。

ルーティンに決まりはない。
ただ、その時に眼に入ったモノを棚から取るだけのこと。
ちなみに俺は文庫版しか読まない(サイズが大切)が、ノルウェイの森は文庫版だと(上)と(下)に分かれているけれど、必ずしも(上)から読むとは限らないしさっき書いた通りに本当に適当なところから読むこともある。さらに言えば(上)の次に読む本が「羊をめぐる冒険」の(下)であることや「1973年のピンボール」であったりすることだってある。
兎に角順序や順番に意味なんていちいちないのだ。

それで昨日は偶然にも「ノルウェイの森」の(上)だった。

冒頭、本当の意味での始まりの部分だ。

「僕は三十七歳で、・・・」


しばらく手と目が止まってしまっていた。
そして驚いたことに、そして情けないことにひどく動揺してしまった。

理由は簡単で自分自身がこの「ワタナベ」の年齢を超えていることに気がついたというそれだけのこと。
去年も読んだ記憶はある。
けれど、なにも思うことはなかった。(ちなみに俺は今年38歳になった)
もしかすると下巻なり、いつも通りに適当なページから読んだのかもしれない。
それとも「その」時にはなにも思わない心境だったのかもしれない。

「物語り」はただの架空の物語りだと言う人がいる。

もちろんそれは正しいだろう。

例えそれがノンフィクションの事実に基づいた記述であったとしてもそれは「言葉」というツールに置換えられて構成された「物語り」でしかない。

本当の真実はその瞬間に事実として起こった過去であって、であるならばあとから伝わる多くのことは物語りとしての過去の議事録のようなものなのかもしれない。

今日の朝は電車での出勤だった。(ちょっとした事情で)
電車の中で読む本が好きだし、公共の乗り物が怖い俺は片手に本という武器がないことには1人で電車に乗ることは難しい。


村上春樹が素晴らしい作家であるとか。
そういう事を言いたいわけじゃない。(もちろん好きだから読んでいる)
それを言うには俺の読書の幅はあまりにも限られた狭い世界過ぎるからだ。

洋服を着る事と同じ。
エンジニアブーツが好きな理由と同じ。

ある意味では。

邪魔をされたり失望したりしたくないだけの臆病者ってだけかもしれない。

ただ、

好きだからという理由だけだと思っている。

もしかしたらもう色々なことが、そう長くはないような気がしている。

焦りとも違うけれど、言葉に置換えづらい想いのまましばらくを過ごしている。

「絶望さえも自由だ」

本が俺に教えてくれる。(別にそういう記述があるわけじゃないけど)


俺の夏が終わって、1番好きな季節がやってくる。
旅の終わりに向かってのスタートを切ろうと思っています。


縁取りの角が残った寂れた額

どこまでもまっすぐな水平線

不均一な歪みの美しさ

スクラッチ



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