_Garage EDEN Shop Master Blog.




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「今日はちょっと日曜日らしく『脱線スタイル』の小話を少し」

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自分の原点を見つめながら元来た道を辿り帰る旅(タンクトップという自分にとっての根源)



* 俺にとってのタンクトップというスタイルは・・・




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こんな冬に「タンクトップ」のことを話してどうなるかと自分でも思うけれど、これもひとつ自分の根源的な部分であり、ブランドのスタイルの根っこの部分なので少し日曜日らしくラフな感じで書こうかと思います。


自分自身を振り返る。

20年も前に居た最初のセレクトショップ。

まだドメスティックブランド(国内ブランド)の中でタンクトップなんてアイテムは見かけることがなかった。その頃はきっとタンクトップなんてのはまだ「肌着」の扱いだったんだと思う。(まぁ今でもあくまでインナーでありアンダーウェアって呼ばれるから肌着と言えば肌着だね。

もっと言えば「タンクトップ」という言葉とまだ「ランニング」なんて言葉が入り交じっているくらいのことだったんだろう。

でも俺はもうその頃には首元が狭い(クルーネック)アイテムが苦手でUネックのTシャツなんかも存在すらしていなかったと思う。(あってもそれは極々極めて僅かだっただろうし、かろうじてあったとしてもそれはレディースくらいでメンズではほとんど存在すらしなかった)
仕方がなかったから俺はセレクトしていたブランドのTシャツなども首元をハサミでカットして首元を広く、深くしていたり(今思えばそれは相当にブランドさんに対しては失礼なことだったけどね)リブを思いっきり引っ張って伸ばして着ていた。

で、タンクトップに関して言えばシャツのインナーとしてどうしてもタンクトップが欲しかったからアメリカのブランドのMILLER(ミラー)のタンクトップとかを着ていた。


・・・


まさかね、その頃は今のように自分でモノ作りをして生活をしている(ブランドをやる)なんてことは毛頭考えもないことだったけれど、その頃の店での最初のオリジナルはタンクトップだったと思う。(あれ?パーカーかな?でもきっとそのどちらか)

今も昔もあまり変わっていないなと振り返って思う。

そう、「世間がどうかは知らないけれど、自分が欲しいモノを作る(売る)」ってこと。


若い人(なんてもううちの顧客さんにはあんまり居ないけど・・・)はちょっとおいさんに聞いてみると良いかもね。
20年前にはUネックもタンクトップもまともになかったよ。

それだけ今のファッションってのは熟成、成熟したのかもしれないね。


そしてタンクトップを作ったその頃にはもうパンツはブーツカットしか穿いていなかった。

LIVE'Sの「517」、「646(これはベルボトムだったね)」、LEEもラングラーも買ったな。

今でも最初に作ったそのタンクトップは実家のクローゼットに残っている。
まだまだ今と比べたら作りも甘かったし、今見るとシルエットも丈が短かったりフィット感も甘い。
それでもストレッチはしっかりと効いていてさらにゴツ目の生地が今でもあまり原点的な趣味が変わっていないことを感じ、それがまたちょっとアホみたいだとも自分で思う。


20年。

短くはない時間。

良く自分でも飽きないもんだと思う。

ブーツカット、タンクトップ、エンジニアブーツ、そして白シャツ。

20歳の成人式もサングラスに白シャツだったのを憶えている。(W.W.Lのヤツ。懐かしい。)



自分で自分なりに作ってきた道だと思っている。
多くの歴史(というのはブーツカットというモノ、存在自体は俺が作った訳ではないからね)や本の中の世界や音楽の中にいるアーティストに受けた影響。
そういうものを自分なりに吸収して(もちろん最初はきっと吸収なんて言葉ではなくてただの真似のようなものだったんだろうな)自分が信じる道のレールを敷いてきたつもり。

そしてそれを作りながら壊す作業。

モノを作るってことはそういうことだと思うから。

1つのモノが出来上がったらそれを越える為には、そのモノを壊さないと意味が無い。
壊しては新しくして、それでいて好きなモノは変わらない。

だから作った道を壊し、また道を敷き、また壊しての行ったり来たり。
そう言う意味ではなんだか同じ道を往復しているようだ。

その間色んな洋服やスタイルが世間で持て囃されてきたのだと思う。(流行ってヤツだ)
興味がないからそれらに目を向けることもしなかった。
この20年の間に買った雑誌(ファッション誌)なんてきっと数える程のことしかない。
代わりに小説を読んだし買った。(ただし買うのは基本98%中古で文庫サイズしか買わない)
そして自分が好きな音楽を聴いた。

俺には俺が好きな世界がある。
それは例え架空やフィクションと呼ばれる小説の世界や音楽のメロディや詩の世界であっても俺にとってそれは「ホンモノの世界」なのだ。

今目の前にあるみんなと同じ現世(うつしよ)と同時に俺には俺にしか入れない世界がパラレルに存在している。説明するならそんな感じ。


だから。

だから。


俺にとってはタンクトップって特別なモノなんだ。

そしてブーツカットというパンツも。

白いシャツも、もちろんエンジニアブーツも。(エンジニアブーツとの出逢いについては以前にも少し書きました。>>> 2016.12/02 BLOG )



・・・ちなみにこのタンクトップの2枚重ねレイヤードはもう15年くらい前からやってますよ。(なにしろ長野って場所は寒かったもんで苦肉の策でしたけど、当時の店のFAMILYは結構みんなやってましたよ。もちろんイタウ部長もね(笑))



しじゅう(40歳って意味ね)を目の前にして今更新しいファッションだぁ〜とか、きっと言えない。(笑)
恥ずかしいっていうか、もうどこにも行けない感じかな。
あり得るとしたらむしろそういう云云かんぬんから一気に足を洗うってんでったらあり得るけどさ。


そんな訳で20年くらいこんな格好が変わらなくて、それは需要があるかどうかも関係なくてこれが良いと思ってもらえるように努力をすることや少しでも「カッコいいね」と思ってもらえて新たな需要が生まれること。それ自体が自分がやるべきことだと思っていたり。

「カッコいいヤツが増えたら世界はもっとカッコ良くなる、そして素敵な世界になる」

何度でも言うけどカッコいいは見た目だけではないよ。
煙草吸うならマナーを守る。
優先席に必要な人が居たら席を譲る。
誰かが手を貸して欲しいと思っていたら手を差し伸べる。(もちろん当たり前の無償の心が必要)
当たり前のことが当たり前に最低限あって、その先にもっとカッコいい生き方や生き様がある。
そういうヤツでないと悲しい。

時々空を見たり、素敵な薄緑色の風に触れた時圧倒されるほどに美しい心がこの世界にあることを知る。

洋服なんて、モノなんてちっぽけだ。

でも、音楽や唄や風と同じように誰かに少し触れることの出来るモノ、コトのひとつ。
だから誰かの心の奥の方に少しでもなにか届けばいいなって思う。

「ただモノが届く」

それだけではなく。

少しでも。

ちょっとでも。

今日はそんな少し脱線話的な日曜日の戯れ言でした。


YEAH HAPPY SUNDAY MORNING.HAVE A GOOD HOLIDAY.




今日の写真で使用したアイテムは以下


>>>  411「LIVE」スパンテレコタンクトップ


>>>  2116 ブーツカットデニム ONE WASH


>>>  CB-413 「RADIO」SMOKEY LEATHER エンジニアブーツ



良い日曜日のお休みを。

俺と同じく日曜日も仕事の方は目の前の仕事を全力で楽しんで最高の1日にしようぜ。




Text by.

THEE OLD CIRCUS & Garage EDEN / ウラノタカヒロ (Urano Takahiro)




「 いつも通りの END ROLL 」
 

1日に3組だけの予約制の洋服屋 「Garage EDEN」

ブーツカット+エンジニアブーツ スタイル+α

THEE OLD CIRCUS(ジ・オールド・サーカス)& OLD GT(オールド・ジーティー)
+ ICARNATION(インカネーション form ITALY.)



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