
* 2017_05_16_01
『 とても、とても珍しいことに以前に取材を受けました。今日はその時の内容が記事になったお話です。 』
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「とても珍しい」ことですが、WEB MAGAZINE『independ』の記事にして頂きました(南さんに書いて頂いた記事というのがなにより俺にとっては大切なことだった)
* 取材を受けたのは結構前のことだった
以前にメルマガでもこのブログでも触れたことのある「南さん」という方がいらっしゃる。
ブログではこの時に記事で1度書いたね。
>>> 『南さん』の記事を読んで /「UN」俺のブランド(商売)の非ビジネス性と不完全で矛盾するビジネススタンス
南さんのことは結構前からこちら側から勝手に知っていて、毎日ブログを読ませて頂いていた。
前々から俺とは大きく異なる目線を持っていることを感じていたし、その目線の在り方は一方通行型の俺の考え方にはとても新鮮であり、時に意識を変えてくれるものだった。分かりやすく言えば完全なるマイノリティ型で利己主義的なモノ作りをしている自分自身にとっては大きな意味での自分が触れることのない「一般的」な世界(その多くはもちろんアパレルという枠においてだけど)のことであったり、その世界の南さんの目線での斬り方、切り取り方はとても面白かった。
かといって、その一般的な考え方や一般的なアパレルが存在していることやそのやり方が自分自身のこのちいさなブランドと会社で必要かと言えばそうではないし、そうではないけれどその在り方自体があった上で(知識として)「自分はどうすべきか」を考えるヒントにはなった。
そんな敬意もあり自分のこのブログとメルマガでその考察も含めて記事を拝借したいと思って、FACEBOOK上での友達申請というのをさせて頂いた。(ちなみに俺はSNSとかやってはいるけどどう考えても苦手な方だし、元々知っている方を除いては「自分から」動くということはほぼほぼないのでコレ自体がかなりのレアケース)
快く、申請を受けて頂いて記事のリンクの許可も頂いた。
その後のある2月のことだった。
南さんから「東京へ行く機会があるので寄らせて頂けますか?」との連絡を頂いた。
大きな驚きだった。
2時間弱くらいかな。
記事に繋がりそうにはない(でもきっとそれももちろん記事へ向かう為の必要な話としてではあるが)世間話や共通の知り合いが居ることなども踏まえてアレコレとお話をさせて頂いた。
名刺の交換を終えてすぐに南さんが「ウラノさんFACEBOOKのプロフィールの白黒写真より実写の方が男前でいいですよ」って言ってもらったのをなぜか憶えている。(笑)
・・・その後「そっかぁ、じゃぁ写真変えよう」と思ったままなにも手をつけれていないけど。。。(大体が俺のことを怖そうとか言うし、まぁ実際にそう思われるフシがあるから仕方がないんだろうけど、実写は背も平均身長よりも低いし、体も大きくないし、声も高いから別に怖くなんてないとは思うんだけどなぁ。。。まぁ電車の中で座れば俺の横には誰も座らないくらいだからなにかあるのかね。)
で、その時の取材を記事して頂きました。
>>> independ (WEB MAGAZINE)_May 11 2017, Shop Report
自分でも記事を読ませて頂いて(なんだか恥ずかしい感じがして汗がブワっと出たけどね)素敵な感じで仕上げてくれているなぁという印象を持った。
ふと、気付いたいくつかのことがあってそれは最初の方で南さんの普段のブログを日々チェックして読むことに似ていることでもあるのだけれど、俯瞰した目(客観的なという意味で)で自分自身の店やスタンスを見ることと感じることが出来た。
これはとても不思議な感覚でもあった。
日々このブログなどはどうしても自分の主観(しかも俺の場合はかなりそれが強いようにも思うけど)ばかりで自分を見つめて書く。
イメージで言えば鏡写しになった自分自身を切り取って書いているような感覚に近い。
日々向き合っているのが自分自身だからどうしても鏡に映った自分のことしか書くことが出来ない。
もちろんそれ自体を俺は恥ずかしいと思ってしまう性格だから自分自身で書いたものを読み返すことはほとんどない。(確認作業以外では)
デザインは自己流、パターンは外注で生産管理は自社スタッフに任せている。あえてPRはしないが、自社ブランド製品はすべて日本製だ。「うちは小ロットで細々やっているブランドなので小ロット生産が対応できる国内工場を使っています。洋服は着てもらってどう見えるか?どう楽しいと思ってもらうか?が重要であり、何処産とか何国製ということは重要だと思っていないのであえて日本製をPRしてきませんでした」。
自分でしゃべったこともロクに記憶出来ないからこんなやり取りがあったのも思い出せないけど、自分ではこの設問自体が浮かばないから、普段は頭のどこかにある答えがこういった時に出るのだなとか思った。
そういうこと自体に気付けたことが大きな収穫にもなった。
* 昨日のこと(俺が想う接客の在り方)
話はちょっと逸れるけど、昨日も昼間はとあるファミリーと気がついたら2時間半くらい話し込んでいた。
「あのさ、洋服の話20分もしてないぜ!」とそのファミリーが帰りがけに笑いながら言っていた。
その方も自営業の人で話の多くは自分自身の仕事の在り方などの終止した。
2人で共有出来た最大の話は「自分の美学」というちょっと恥ずかしいような内容。
「この話って酒飲みながら深夜にするヤツじゃない?月曜日の真っ昼間に男2人で語り合う内容にしてはちょっとどうなの〜」ってコーヒー片手に話してた。(ちなみに俺もだけど、この人もお酒はロクに飲めない)
「カッコ良くなりたいからその為に努力する」
「カッコつけて生きていたいから、その為に精一杯カッコ悪いと思うことにも自分で向き合う必要がある」
「自分自身で責任が持てる人生かどうか」
みたいなね。
最後は『この続きはまた別でメシでも食べに行きながらしましょうよ』って言って別れた。(お帰りになられた)
その後に俺は夕方からは別のファミリーの美容院へと行ってちょっと髪を梳いてもらって、その後は一緒にゴハンを食べに行って自宅に帰り着いたのは深夜でした。
週明け平日ってこともあり、来店の方1組と、この夜の自分が外に出る付き合いで1組の2組分が昨日の俺の接客。
それが接客なのか、ただの付き合いなのかの線引きは俺にはない。
昼の12時に来たFAMILYが夜中の2時まで店に居ることだってある。
夜の20時に来てくれた方が帰ったのは明け方3時や4時だって日常の中では当たり前だと思っている。
別にそれを「特別さ」と俺はあまり感じないし、感じてくれなくても良い。
自分にとっては「お客=FAMILY」と向き合う中では極々当たり前のことだと思っているからなんともない。
昨日も2組の方には秋に入荷となる商品の説明などをして予約的なものを頂いただけなので実質的な昨日の売上は0円。
でも、別にそれは構わない。
もちろん秋へ向けての営業活動って言えば商売的には正しいのかもしれないけれど、そんなつもりもあまりない。
「欲しい」と思ってもらえて、実際にそれにお金を出してもらえる対価であればその時に買ってもらえたら嬉しいし、それが俺の生活の源にはなる。でも、そうでなければ買う必要のないモノたち。
高飛車になにかを売りたいわけでもないし、高飛車な商売をするつもりもない。
ただ、自分にとっての仕事が1番心休まるものであり、1番の苦痛である中でそれを一緒に楽しんでもらえたら嬉しいと思うだけ。
デザインの仕事がなかったらこの「1日3組の予約制」でなくたってきっと良い。
ただ、「今」の俺のスタンスだとこれが限界だし、それが大切になにかを伝える姿勢として1番良いのかなって思っていたりするだけのこと。
自分にとっての大切な場所であるこの店を最高の空間にするには自分が思う最高のモノたちが必要。
そのモノ作りの時間も必要だってことなんだと思う。
このスタンスが今の俺としては自分の接客仕事の責任を持てる最大限の美学でもあります。
25年も前のディーゼル車に乗って、60年前のバイクに跨がって外に出る時にはいつ何時トラブってどこかで止まっても数時間は平然とレッカーを待てるような精神で居ないとね。それもまた自分が選んだ責任ってヤツですよ。(ちょっと違うか?笑)
まぁまぁ、そんな中でも今月からは急展開で高橋さんがスポット店長で立ってくれたり、Jくんが店頭に立ったりとフリー営業の日も僅かですが出来ています。そういう日々の中でまた違った変化が今後はあるかもしれないし、それはそれでまた楽しめていければ良いなと思っています。
・・・
はい。
いつも通りに話が脱線しておりますね。(汗)
まぁまぁ。
そんな訳でとても良い機会になりました。
ありがたいことに、南さんのブログの方でもこの掲載記事に触れて紹介をしてくださっています。
良かったらこちらもぜひ読んでみて下さい。
>>> ニッチ向けの商品を企画製造しながら売り上げ規模の拡大を望むのはナンセンス(南光浩の繊維産業ブログ)
タイトルに「ニッチ」とつけて頂いていることがある意味ではとても光栄です。
カッコつけて俺なりに言えば、「需要と供給」の中で需要自体も自分で作り出せていかないといけないのが自分自身の商売のやり方。ニーズに応えるのは俺ではない別の誰かが沢山やってくれている。俺は俺が想う自分の最高のモノを作ってそれを「元々」は興味のない人にまで「いいですね」って思ってもらえないとなかなか難しいって思っている。もちろん芸能人でもなきゃ、ステージの上に立つような人間でもない俺がそんなことをするのは簡単なことじゃないことも分かってて、敢えてこれも自分自身に言うように思ってる。
だから、日々どんな時でも、どんなところまでも、可能な限りは「カッコつけて」いたいと思うんです。
もちろん、それは生き様、そして俺が良く口にしてるMIND(マインド)ってことまでも。
そしてあれもこれも全部ぜんぶをコミコミで「楽しんで」。
あ、全然告知もなにも出来ていませんが、今月またスポットアイテムが登場します。
「Tシャツ」
俺が通うONE FAMILYとして東日本大震災で被害を受けたおかあさんたち(ちゃんと母の日にはお花を贈ったよー!)が縫ってくれたTシャツが登場します。
やっとやっとで数年掛かってしまったけど、ようやくリリースです。
おかあさんたちが縫ってくれたアイテムを直に肌に身につけられるって素敵だと思わない?
ぜひお楽しみに。
がんばって近々しっかり告知しようと思っています。
Text by.
THEE OLD CIRCUS & Garage EDEN / ウラノタカヒロ (Urano Takahiro)
「 いつも通りの END ROLL 」
1日3組だけの予約制の洋服屋「オートクチュール接客」=『Garage EDEN』
// ブーツカットにエンジニアブーツ、それにあとはただの白シャツ // それがうちのスタイル
THEE OLD CIRCUS(ジ・オールド・サーカス)& OLD GT(オールド・ジーティー)
+ ICARNATION(インカネーション form ITALY.)
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