『元気です。そっちはどう？』


「元気です」



その為の旅。

帰りの車の運転（車を変えたから片道で1時間も早く着く）は大体いつも音を消しながら走る。

エンジンの音（ディーゼルだから少しうるさいけど）とタイヤが地面を蹴る音の世界に身を置きながら、旅のことを振り返り、同時にいつもなにかぼんやりといつかのことを想ったりする。

翌日の今日はいつも体がだるい。

運転疲れ。

決まったこと。



あぁ、歳を重ねたんだな、と気がつくのはいつもこの時だ。（笑）

昔だったらなんともなかったもんね。

ただ、それくらい。



でも、明確になっていくのは決まっている砂時計の残りの砂の部分のこと。

それは確実に、時に冷徹なほど冷静に落ち続けているのだから。

半分の分水嶺はきっと越えた。



3月11日。



あの日から新しくもらった命だと心に決めた。



灰色の空の下。



やめる気がないからやめられないタバコを吸いながら。




後悔はない。

悔いたことはあるけど、「今」が「在る」から過去への後悔はない。

後悔は今を否定することだから。




明日なんてものの約束もない命。

だからこそ、今がやっぱり大切だと思うのです。

少なくとも僕は。

毎日仕事が終わって家に帰り着くと大切なワン子供の彼（そらまめ）と彼女たち（いちご、みるく、ここあ）が全力で出迎えてくれる。

「無償」という本当の意味をこの子たちに教わった。

だから全力で今と今日を生きて家に帰ることがいつもの目標。

その愛を僕なりの全力の愛で返すことが今の僕が出来ること。



いろいろとあったな。

30代の僕。

「ごめんね」と「ありがとう」ばかりの30代でした。（むしろそれしか無いかもしれない）





・・・





お祝いは辞退しますので、その代わりに遠慮なくなにか「お買い物」をしてくれたら嬉しいな。（笑）




昨日も今日も、今も

本当に「いつも」ありがとうございます。




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